津屋崎のまちづくりの学校に参加する

地域づくり事例

こんにちは、ほんちゃん(@hmasa70)です。

5月8日から10日までの3日間、津屋崎で開催されている「新しいまちづくりの学校」に参加しました。

一昨年昨年と参加できず、ようやく参加できました。

リピーターが5割ということで、きっと満足度が高いのだろうと思っていましたが、実際そのとおりでした。

でもこの満足感はきっと参加者それぞれで違うと思います。

自分の“気づき”を言語化して伝える難しさは、この3日間でいやというほど味わいました。

このブログで、その“気づき”を伝えられるか自信がありませんが、日常生活に戻る中で薄れていく感覚を、記憶が新鮮なうちに留めたいと思います。拙い文章になりますが、お付き合いください。

下心アリアリの志望動機

今回、ありがたいことに笑顔写真家こと、かとうゆういちさんが写真やビデオで記録を残してくれていました。

3分間の映像にするということで、参加動機を15秒にまとめよというお題をいただきました。

ボクは行政のコンサルタントという仕事をしています。

正直に告白すると、参加者に行政マンが多いと聞いて、その方々と仲良くなれれば、将来の仕事につながるかも、という下心アリアリで参加していました。

でも、最初からそんな話をできるはずありません。

かとうさんの作成する映像には、「地域づくりのやる気回復」とちょっと自信なさげにいう自分が写っているはずです。

毎回は、初参加者だけが集まった会合でした。

福岡近辺の人が多いのかと思いきや、南は沖縄、北は富山県の氷見市からと全国各地から参加していました。

もし身近な自治体の方がいたら、営業しすぎて嫌われていたかもしれません。

タイムラインで対話の基礎づくり

まちづくりの学校では3日間、ひたすら考えます。

今回は人口減少をテーマとしているので、データを扱うのかと思えば、ひたすら、記憶にある歴史をみんなでたどります。

客観性ではなく、徹底的に主観で考えます。年号すら調べる必要はありません。このことは大きな驚きでした。

でも、この作業が面白い。地震や災害など時期を鮮明に覚えている時事が最初に並びました。

次いで新幹線開通や大きなイベントが記載されるにつれ、自分のプライベートな記憶も引き出されます。

鹿児島の水害の記述をみて、当時高校生だったボクは、西田橋の移転反対運動に参加したことを思い出しました。

他人の記憶につながって、自分の記憶が引き出される。

まだお互いをよく知らない者同士がタイムラインを通じて、少しずつ一緒に考える、対話の基礎を知らず知らずのうちに学んでいく、そんな感じでした。

初日の最後は、作成した30年間のタイムラインを持って、旧河野家に移り、グループで議論し、過去からの学びを共有しました。

組織や家族単位というものがどんどん個人化する一方で、SNSなどを通じてリアルタイムにつながっています。

ランチに行きたいお店選びも口コミを通じて失敗しなくなりました。

でも、「そんな予定調和こそ、打破しないといけないのでは?」という問いかけが、一番印象に残りました。

グローバル、地域、パーソナルに分けて過去をたどる「タイムライン」

 

 おかげさま、恩をまわす視点

2日目は、初日の議論を踏まえ、「幸せな地域のために欠かせない視点」を議論しました。

参加者のみんなが納得できる視点を1つ導こうというものです。この問いかけが、今回のプログラムの中で一番難しいものでした。

ワークショップでありがちなグルーピングは行わず、ひとつひとつの意見の意味を全員で掘り下げ、共有します。

それでも30数個の意見はほとんど減らず、集約されません。

その後のグループワークでも、「お金ではない何か」とか「幸せのパッチワーク」などのキーワードは出ますが、核となる視点はなかなか出ず、夜の宴会に持ち越しました。

まちづくりの学校は連夜宴会です。

初日は海岸でバーベキュー、2日目は地元の海鮮居酒屋でした。

この席で、誰とも先入観抜きで話せます。学生さんや年上の人とでもフラットな関係です。

もちろん敬語は使いますが、説教っぽい体験談を押し付けるような話になりませんでした。

対話を通じて誰からも学びや気づきがあるという感覚が生まれていましたし、メンバーのそれぞれが思いを持って集まっているので、話がつきません。

当然、2日間とも気がつけば12時を過ぎていました。

特に二日目の夜は、核となる視点をまじめに議論しながら、深酒をするという貴重な体験をしました。

「おかげさま」、「おたがいさま」、「恩をまわす」という視点に、みんながなんとなく納得した感じがありました。この気づきが酔った勢いの勘違いでないことを祈りながら眠りにつくのでした。

ボクは「おかげさま」という言葉が、一番自分の心にしみたわけですが、プロセスに参加していないと実に共感しにくいものがあると思います。

ここに文字にしても、議論の背景を深く知らない人には何のことかわからないと思います。

参加したメンバーは、全体像を共有していますが、心に残る言葉はそれぞれで少しずつ違っているようでした。

宴会の後の部屋飲みワークショップ。視点を真剣に考えながら深酒  

3日間での学びは「問い」

まちづくりの学校は、ボクはお寺で座禅を組んで自分の内面と向き合っていたような感じでした。

でも周りのメンバーと一緒に「まちづくり」や「人口減少」というテーマに向き合っていたことが大きく違います。

プロジェクトベースの集まりも実践的で非常にいいのですが、自分の思いは何なのかという根本的な問いを、時間をかけて、仲間の知恵を借りながら、深く考えることの大切さを学びました。

この問いかけは、メンテナンスも兼ねて1年に1回ぐらいやるといいのだろうと思います。リピーターが多いのも納得がいきました。

個人的な事情で、最終日の途中で退席したことが心残りでしたが、とても得難い経験をさせていただきました。

この恩をまわせるように地域づくりを実践していきたいと思っています。

かとうさんに撮ってもらった集合写真。みんないい笑顔