柳川の新名所「クモデ網漁」を体験する

地域交流・体験

どうも、ほんちゃん(@hmasa70)です。

「柳川でクモデ網漁を体験できますよ。いってみませんか?」と友人から誘われました。

柳川といえば、掘割の川下りで有名な福岡県内でも太宰府市と並ぶ観光地。

でも正直、クモデアミってなんだ??という感じでした。

写真を見せてもらうと、網が蜘蛛(くも)の巣みたいなカタチで「蜘蛛手」なのだと納得。

有明海では昔からある伝統的な漁法で、スズキやウナギが上がることもあるとか。

これから新しい体験観光の目玉になりそうだ!ということで、さっそく体験してきました。

柳川の観光振興のために復元

クモデ網漁は、有明海独特の伝統漁法で昔は柳川だけでなく、有明海の至るところで見られたそう。

最近は環境の変化や担い手不足などでずいぶん減っていました。

そんなクモデ網漁を一般人が体験できるようになったのは2015年。

わりと最近です。

復元に携わった柳川市観光課の中島さんに聞くと、「最初はムツゴロウを売りだそうと始めたんですよ」とのこと。

柳川市は観光客の滞在時間を伸ばしたいと、2014年にルアーでムツゴロウを釣る「ムツかけ」体験を始めたそうです。

しかし、干潮時にしか体験できなかったため、目をつけたのが「クモデ網」。

クモデ網漁であれば干潮問わず、いつでも体験できます。

ただ、実際漁に使える網はなかったため、漁協のクモデ部会の協力を経ながら、口伝で伝わっていたクモデ網を再現したのだそう。

「ムツかけ」は慣れるまで少し技術や時間がかかるらしく、今は「クモデ網体験」の利用が増えているのだとか。

現在は網も7基ほど設置し、現在は団体客なども受け入れられるようにインストラクターの育成に力を入れているそうです。

網を引くだけのシンプルな漁

有明海の海岸に広がる巨大な堤防に登ると、数基のクモデ網が見えました。

さっそく、そのうちの1基に足を運ぶと、インストラクターの森さんが待機してくれていました。

櫓(やぐら)は、口伝通り、軽量の木材で組み立てられた質素なもの。大人数で乗ったら重量が大丈夫かなと心配してしまいます。

釣り方は、縄を緩めて静かに網を下ろし、網の上を魚が通っていると想像し、自分のタイミングで網を引き上げるだけです。

縄に足を取られて海に落ちないように気をつければ、子どもでもできます。

実際に夏休みは親子連れが多いのだそう。

ものは試しとさっそく最初の挑戦者が引き上げると、見事にコハダが2匹入っていました。(幸先いい!)

網から魚をタモですくうにはコツがいるらしく、森さんが手伝ってくれます。

さて私の番。

網を降ろして間をおかずに引き上げたためか、何も入っていません。

残念と思いながから網を海に戻そうとすると、

「待ってください。非常に珍しい魚が入っていますよ!」

と森さんが教えてくれました。

よく目を凝らすと、シロウオのような透明な魚がはねています。

地元ではトノサンウオと言われているそうです。

頭を取ってそのまま食べられると聞き、さっそくその場で食べました。

特に味はなく、コリっとした食感を楽しむようです。

醤油がほしい……と思いました。

約1時間の漁でコノシロとマエビを中心にこれだけの収穫がありました。

インストラクターはデザイナー

網を引くだけの単純な漁ですが、何が捕れるかわからない「運試し」。

次は大物が入っているんじゃないか?と夢を見て、何度も網を引きたくなります。

ただ、大人の男性でもかなりの力がいるため、2〜3回続けると疲れて果てるという……。

漁は1時間単位の料金なので4〜5人で交代しながら釣るのがよさそうです。

インストラクターの森さんは、女性が網を引くときのサポートや魚の種類や料理法を教えてくれたり、コノシロを〆てくれたりといろいろとお世話をしてくれます。

かなりの博識なので職業を伺うと、本職はデザイナーだそう。

ひな祭りのポスターデザインなどを作成していると聞き、参加者はみんな本業とのギャップに驚いていました。

掘割の川下りの船頭もしているそうです。

地域づくりにも熱く、また別の機会に話を聞いてみたい方でした。

地元の寿司屋で調理してもらう

とった魚は、地元の寿司屋に持ち込んで料理。

マエビとコノシロは刺し身、コハダは唐揚げにしてもらいました。

柳川の地酒「国の寿」を飲みながら、有明海の幸を楽しむという、最後まで柳川の魅力を堪能しました。

クモデ網体験は、魚が取れるかの運とインストラクターの腕に左右されますがかなり魅力的です。

次に柳川にいくなら、柳川の川下りやうなぎよりもにも負けないくらい魅力的でした。

潮目の時間帯を選ぶと魚が多くてオススメなんだとか。私も次は子どもを連れて来たいです。

また近々体験しにいきたいと思います。