副業に発芽ニンニク栽培を空き家でやろう!

地域づくり事例

こんにちは、ほんちゃん(@hmasa70)です。

突然ですが、「発芽ニンニク」ってご存知ですか?

スプラウトにんにくとも言われるようですが、ボクは紹介されるまでまったく知りませんでした。

きっかけはある町のプロジェクトで空き家活用の相談を受けたこと。

地元のアスパラ農家が「発芽ニンニク」を空き家で栽培できないだろうかと、「おもやいファーム」の谷井さんを紹介してくれました。

発芽ニンニクとは?

そもそも「発芽ニンニク」という言葉自体が初耳です。

谷井さんに実物を見せてもらうと、本当に芽が出たニンニクそのもの。

スプラウト(発芽)にすると栄養価が非常に高くなり、においも少なくなるのだとか。

くさみが少ないので、量も食べられるし、次の日に匂いが残らないので、女性客が多い料理店などに重宝されるだそうです。

参考/五訂日本標準食品成分表(文部化学省)による主要必須ミネラル比較
乙村式にんにく分析/岩手医科大学サイクロトロンセンター

資料によると、鉄分や亜鉛などのミネラル分が豊富。

水耕栽培で4日から1週間ほどで収穫でき、マンションの一室でも栽培できるくらい手軽にできます。

収益はというと、季節によって多少ばらつきがあるものの、平均すると月あたり2万粒の栽培で60万円の売上と粗利が20万円ほど。

初期投資としては、大きなものは冷蔵庫や真空パックの機械ぐらいなので、1〜2年で十分償還できそうです。

空き家活用のモデルとして真剣に検討してみようと思い、実際の栽培現場もみせてもらいました。

福祉施設の一角で発芽ニンニクを栽培

おもやいファームの場所は北九州市若松区。小高い丘の上の住宅地の一角にあります。

福祉施設の4階にある15㎡ぐらいの居室で栽培が行われていました。

おもやいファームの発芽ニンニクはその居室で全量が栽培されています。

失礼な言い方かもしれませんが、「こんなに狭くていいんだ」というのが第一印象でした。

代表の乙村さんに話を伺うと、栽培用のラックも自作したのだとか。

「木製だと数年すると傾きが生じるので、作り直しています。本当はスチールラックの方がいいんですが……」と苦笑しながら説明してくれました。

外は30度を超える暑さでしたが、部屋の中はクーラーがかなり効いています。温度計をみると24度。

「25度を超えると、ニンニクが発芽せず腐ってしまうので温度管理が大事」とのこと。

栽培を始めた当初はビニールハウスでつくっていたそうですが、温度管理が難しく、試行錯誤の結果、現在の居室での栽培に落ちつたそうです。

クーラーも普通の住宅で見かける一般的なもの。

初期投資をとことん抑え、事業を小さく始めるためにも居室の活用が適していたようです。

おもやいファームの発芽ニンニクへの思い

代表の乙村さんは、もともと温泉施設の支配人。

福祉住宅やグループホームを経営する「おもやいの家」の代表から、「高齢者や知的障害者の雇用創出を新食材でやってみないか?」と誘われたのがきっかけだそう。

栽培行程の中で一番手間がかかるのは、ニンニクの皮を傷つけずに剥いて、根元を切り落とす作業です。

おもやいファームではその作業を就労支援事業所にお願いしています。

当初は業務委託だったようですが、現在は時給での支払い。

雇用をつくりたいという思いをきちんとカタチにしている意思の強さを感じました。

ただ、おもやいファーム自体ではこれ以上の事業拡大は考えておらず、フランチャイズやコンサルティングを通じて仲間を増やしたいそうです。

発芽ニンニクを実際に食べてみる

サンプルをいただいたので、オススメのてんぷらにして食べてみました。

味も食感もたしかにニンニクそのもの。

ただ、臭みやツンとした刺激がなく、じゃがいものようなホクホク感がありました。

次の日にもまったく匂いが残っておらず、ヨメや子どもにもまったく気づかれません。

一粒40円くらいするかなり高価な食材ですが、たしかにニーズはありそうです。

ネットをみてもまだまだ商材としてほとんど扱われていません。

認知してもらうのに、時間がかかるかもしれませんが、ブルーオーシャンで面白そうなニッチ事業です。

空き家を活用して地元の作業施設と組んで事業が行えれば、副業にもなりそう。

いろいろと可能性が広がります。

とりあえず自分が通える範囲での空き家を探しながら、まずは自分で栽培実験やマーケットリサーチをしてみたいと思います。