地域おこし協力隊の仕事づくりの基礎教養

地域コンサルティング

こんにちは、ほんちゃん(@hmasa70)です。

最近、地域おこし協力隊や地域で仕事をしたいという人たちからよく相談を受けます。

地域への思いや情熱はあっても仕事や収益につながらない。

そうした悩みや不安を抱えている人は多いみたいです。

それでボクのように地域でフリーランスとして働くことに興味を持つのかもしれません。

とはいえ、職能や経験が違うので、すぐにマネできる働き方ではありません。

逆に相談にくる人には共通した課題があります。

それは仕事づくりに関しての基礎教養。

本来であれば、地域で働く前に身につけておくべきものですが、気づいていない人も多いようです。

地方都市の商店街はガラガラなのに、美容室や薬局はなぜ潰れないのか?(回答はのちほど)

仕事や働き方の教材は周りに転がっているのに、無関心や無頓着だったりします。

なので、ボクなりに地域での仕事づくりの考え方をまとめてみました。

地域での働き方や仕事づくりに悩む人のヒントになれば幸いです。

地域で「働きたい」より「暮らしたい」が先行する人たち

相談にくる人の多くは、NPOや会社員などの元組織人。

田舎や地方での暮らしに憧れて移住した人が多いみたいです。

よくある相談のパターンは、

  • イベントが収益につながらず、継続が不安
  • 体験事業を企画するけど集客が大変
  • 草刈りなど地域活動が忙しく、自分の時間がない
  • 地域で何を仕事にすればいいかわからない
といったところ。

そもそも地域で「働きたい」ではなく、「暮らしたい」を先行した人が多いことに驚きました。

地域おこし協力隊であれば3年間収入があるので、とりあえず行ってから考えようといった感じ。

年金暮らしの夫婦なら話はわかります。

まあ、20代独身でも経験を活かして、次の仕事につなげられるかもしれません。

でも、30代や40代で家族もいるとなると話が違ってきます。

本来であれば、仕事を続けられる環境で移住するか、仕事先を見つけて移住するのが常道。

自分が仕事につけなかったら、家族を路頭に迷わせかねません。

田舎暮らしや移住に失敗しないための3ステップ

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地域でフリーランスになる前に準備すべきこと

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30〜40代が多い背景には、「地域に定着してほしい」「家族も一緒ならば覚悟があるはず」という行政の思惑もありそうです。
地震への恐怖や子どもの健康上の問題など、移り住む人の背景にはいろいろあるので、仕事を決めずに移住することを否定するつもりはありません。
でも移り住んでから仕事がないとなると、自分の資金の目減りが気になり出します。
焦りも生じるし、自己投資なんてしている余裕もなくなります。
ブログを始めたり、スキルを磨くなど、移住前にやれることはなんでもしておくことは必要だと思います。

理想とされる地域の働き方に囚われすぎないこと

30〜40代での移住が難しいのかというと、そうでもありません。

ボクの周りにもさまざまなフリーランスの移住者たちがいます。

  • 飲食店経営者
  • ゲストハウス経営者
  • 雑貨の卸小売業
  • プロデューサー
  • 映像ディレクター
  • デザイナー
  • ミュージシャン
  • SE(システムエンジニア)
  • 木工職人
  • 農家
  • 不動産業

など、思い出しただけでも多様です。でもよくみると、

  1. 手に職があって働く場所に困らない人
  2. 勤めたり、修行した後に独立した人

という大きな2つのパターンがあります。

ボクが独立してからも仕事がコンスタントにあるのは、20年近くのコンサルティング経験と信頼のおかげです。

唯一の例外が不動産業の経営者で、移住してから始めたケースです。

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ただ、その人も過去に認定NPOの立ち上げを手伝うなどの起業的な経験があり、地域に事業仲間がいるなどの素地がありました。

過去に培った技能やネットワークを活かして地域に関われるのがベストです。

そうでない人は、自分の興味ある仕事を手がけるプロフェッショナルに従事して学び直す方が、地域の信頼を得る上でもよかったりします。

でももっと大事なのは、行政などの他人が期待する「理想の地域の仕事モデル」にとらわれないこと。

地方は人口も少なくマーケットも小さいので、地域で稼ぐことには限界があります。

上記の移住者も多くが地域外の顧客から収入を得ています。

ミュージシャンと木工職人と2つの仕事を掛け持つ人もいます。

ボクも地域づくり活動は人件費的には赤字だったり。

でも地域の信頼や実績、知見などがコンサルティングにも役立つので続けています。

地域外に働きに出て、地域おこしの仕事は趣味やボランティアで継続してもいい。

もっと仕事や働き方を柔軟にとらえれば、生き方がだいぶ楽になるのではないでしょうか?

マーケット感覚とストックビジネスの意識の必要性

地域の仕事としてイベントや体験事業の企画・プロデュースに憧れる人も多いようです。

でも、実際にはクライアントは地元の行政や農協ぐらい。

体験事業にしても一本あたり数千円しか儲からないのに、企画や打合せに半月ぐらいかけていたりします。

年収300万を得ようと思っても、毎日実施しても到達できない計算。

実際の収入と事業が連動していないためか、マーケット感覚が不足している印象を受けます。

地域で仕事つくろうと思うと、この「マーケット感覚」がないのはけっこう致命的。

センスの問題と思われがちですが、実はきちんと学ぶことができます。

ここで詳しく述べないので、興味ある人は下記の本を読んでください。

自分の感性に共感してくれる仲間の生態系をつくる。

それがこれからの地域の仕事づくりには欠かせないと思います。

さいごに

地域おこし協力隊の中には、地域へ貢献せねばという思いが強いのか、理想に囚われすぎる人がいます。

「自伐林業をしたい」という思いはいいのですが、ゼロから始めると時間はかかるし、専業ではとても食べていけません。

ボクも頼まれて仲間を紹介したりしますが、本人が想像するよりも厳しい現実があったりします。

また技術があったとしても、地域や集落の信頼を得て、仕事を任せてもらうまでのハードルも高かったり。

3年の任期終了のタイミングで、地域との縁の切れるのは本当にもったいない。

地域で仕事を生み出し、できれば長く地域に関わってほしい。

というのが地域に関わる同志としての思いです。

周りの相談相手が行政職員や地元の人、同じ隊員だけだと、どうしても考える幅が狭くなります。

このブログが、視野を広げる一助になれば、幸いです。