こんにちは、ほんちゃん(@hmasa70)です。
8月に朝倉市の災害ボランティアに参加してきました。
何かお手伝いをしたいと思いながら、ようやく行動に移せました。
大した役には立てませんでしたが、地域がどのような状況だったか、私が見て感じたことを報告したいと思います。
平日が人不足だろうと思ったのですが、金曜日ということもあり、700人が参加していました。
現地のスタッフによると、被災者からの要請は土日希望が多く、作業もたくさんあるそうです。
被災者の方々も日常の生活があり、平日は片付けまで手が回らないのかもしれません。
災害ボランティアの人数は、平日と比べて土日の減少が目立っている
朝倉市ボランティアセンターは、杷木パレスという元パチンコ屋に開設しています。
バスを乗り継いで参加したのですが、公共交通を使った参加者は皆無でした。
10時前に到着したのですが、すでに200人以上が集まっていました。
受付後、初めての参加者は注意点などのガイダンスを受けます。
長靴などが新しく、初めて参加する人が多い印象でした。
大学生などのグループや50~60代の個人参加者が多く、30~40代の同世代は少ないようでした。
ガイダンスの担当者は沖縄から来たボランティアでした。
よくみると運営スタッフもみんなボランティアです。
交通整理、受付、ガイダンス、運転手、道具の貸出、電話対応など、実に多様な業務があります。
また、場所の提供やテント、軽トラやスコップなどの資材、水やお茶などの備品提供など、様々なボランティアのカタチがあるのだなと改めて感じました。
ガイダンス後は、業務とのマッチングです。
一応先着順なのですが、作業に応じて選択できます。
内容に納得した上で手伝ってほしいという事務局側の配慮が伺えました。
ボランティア作業のマッチングを待つ様子。ここで1時間ぐらい待機
この日は午前中に雨が降り、復旧が遅れている被災地に入れなくなっため、手伝えることが限られていました。
そのため、私たちは片付けがほとんど終わった地区を手伝いました。
それでも雨を含んだ泥のかき出しは大変です。
男性10人いたので、すぐ終わると思ったのですが、結局全部を片付けることができませんでした。
現地に入ったのが11時半。14時には作業を終了したので、2時間半の作業です。
正直、物足りなかったし、片付けきれずに申し訳なく思いましたが、依頼者のご夫婦から
「本当はもう片付けを諦めていたんです。だからほんとに感謝しています」
と言われてほっとしました。
被害がまだ残っている地域に入りたい、もっと長く作業したい、最後までやりたいというのは自分の欲であって、被災者の立場に立っていませんでした。
1ヶ月近く放置された泥が少しでも片付く。
少しでも前に進むことが被災された方々にはありがたいことなのだと気付かされました。
この地区は床下浸水で済んだそうですが、この災害を機会に施設に入居したり、子どもの家に移り済んだりして空家になったところが4軒あるそうです。
「盆綱引きもできませんでした」
と寂しそうに話すお母さんの横顔を見ながら、片付けが落ち着いたら、終わりなのではなく、ようやくスタートラインなんだと思いました。
現地にほんのわずかな時間しか滞在していませんが、いろいろと考えさせられます。
仕事柄、長い目線で考えることが多いので、どうしても片付け後のケアをどうしていくのかが気になります。
ずっとはムリでも、少しでも関わること、お役に立てることがあるのではないか。
今回のお手伝いを通じて、微力の可能性を感じました。
少しでも時間を見つけて、また通いたいと思います。
水害作業マニュアル。「被災された方の気持ちやペースに合わせよう/お話をたっぷり聞こう」というのは本当に大切だと痛感。
被災者の心情を考慮し、被災地の写真撮影は行っていません。