地域交流・体験

手軽なアウトドア体験。テナガエビ釣りの5つのポイント

こんにちは、ほんちゃん(@hmasa70)です。

ゴールデンウィークで散財したあと、それからしばらくの間、家族サービスの出費はできるだけ抑えたくなるのが人情。

そんなときにオススメしたいのが、手軽にアウトドアで体験できるテナガエビ釣りです。

6月ごろに川で捕ることができます。しかも素揚げにすれば、酒のアテにもなり、お父さんも嬉しい!

ただ、どこにエビがいるのか、どんな道具が必要なのかわからないもの。私も友人に教えてもらうまで、釣りさえしたことがありませんでした。

でも体験してみると、それほど難しくはありません。ではどうすればテナガエビ釣りを楽しめるか、ポイントをまとめてみました。

テナガエビはどんなエビ?

テナガエビは、河川の下流域にいるエビで、大きいものは20cmにもなります。名前にあるように、前足(手)が異様に長いのが特徴です。

アメリカザリガニと大きさも性格も似ていて、なわばり意識が強く、かなりケンカ好き。肉食なので、ミミズなどを好んで食べますが、エサが少ないと共食いもします。

食べることも可能で、いつも釣ったら素揚げや唐揚げにしていますが、ほんとに美味しいエビです。

(寄生虫がいる可能性があるので、火は通す必要があります)

釣れる時期や場所探しのポイント

テナガエビは、河川の河口付近、淡水と海水が入り交じる汽水域によく生息しています。

水の澄んだ湖沼には生きられないようで、濁った川の護岸の穴やテトラポッドの下、水草の茂みに隠れています。

ネットで調べても、取れるスポットの情報はなかなかありません。

福岡市の西だと室見川や今津、大入あたりでよく取れるという話を聞きます。

夜行性なので、ヘッドライトをつけて網で取る人もいます。

子どもを連れて行くなら、安全面を考慮して朝の早い時間帯に行くのがいいと思います。

(うちの子も初めてのとき、いきなり川に突っ込み、溺れました)

5月から9月が繁殖期で食欲旺盛なので、午前中でもザリガニと同じように釣れます。

ただ個人的な経験だと、5月中はまだ水温が上がっておらず、エサの食いつきがよくありません。6月に入ってからの方が釣れる可能性が高いと思います(九州南部だと温かいので5月でも捕れるかもしれません)。

時間帯も午前中の7時から9時ぐらいの時間帯がベスト。夜行性なのでお昼になるとさすがに隠れてしまいます。曇りの日だと10時過ぎでも捕れたりします。

道具選びのポイント

さて、テナガエビ釣りに必要な道具ですが、先日、子どもの友達を一緒に連れていくことになったので、ウキ釣りの道具を一式そろえて見ました。

2人分以上の材料が入っているものもあるので、千円ぐらいで準備できます。釣り竿がなければ、マダケなどの細い竹(1.5m)でも充分。

道  具 金  額 備  考
渓流用竿(1.5m) 680円 1本
棒ウキ用ゴム管 180円 4個入り
ミチイト(1.5mm) 150円 50m
ハリス止(タル型) 100円 4個入り
ガン玉1号(おもり) 60円 多数
浮き2号 60円 1個
仕掛け枠(小) 130円 4個入り
網(タモ) 100円 ※100均購入
合計 1,460円

釣具店は分からない人には親切に対応してくれます。でも、入店に抵抗があったり、近くに釣具屋がない人は、ネットで仕掛けのセットもあります。食用に持って帰るのであれば、バケツがあった方がいいです。

仕掛けを自分でつくってみたい人は、以下のサイトに仕掛けの準備からミチイトの結び方まで動画で丁寧に解説してあるので、参考にしてください。

【HONDA釣り倶楽部 テナガエビのウキ釣り入門】

http://www.honda.co.jp/fishing/enjoy/season/season-201006/step-1/

エサ選びのポイント

さて、エサの選び方ですが、テナガエビは肉食なので、ソーセージやかまぼこの切れ端でも捕れます。

でもやはり生きた虫の方が食いつきがいい。ミミズをきざんでつけると結構取れました。

お金をかけていいのであれば、釣具店は朝4時ぐらいから開いているので、そこで、アカムシか紅サシ(ウジ)を購入するのがオススメ。

1袋150円くらいで、30匹以上入っています。2人でいくなら1袋で充分な量。

余談ですが、余った紅サシがもったいないのでもう一度使おうと冷蔵庫に保管していたら、ヨメに激怒されました。みなさんはくれぐれもお気をつけください。

釣り方のポイント

ウキ釣りのいいところは、エビや魚が食いついたどうかが、ウキの動きでわかること。ただ注意してほしいのは、アワセるポイントです。

ふつうのウキ釣りの場合、魚が食いついてウキが沈めば竿を引いて、魚の口に針が引っかけるのを狙います。

でもテナガエビの場合は、エサをまず抱え込んで自分のナワバリに引きずり込んでから食べ始めるため、ウキが動いてもしばらくガマンが必要です。

子どもはガマンできなくて、すぐに引き上げてしまい、バラしてしまうことがよくあります。そんなときに、責めたり怒ったりしないように気をつけましょうね。

あと産卵期なので、卵を抱えたメスもよくとれますが、捕りすぎると今後いなくなってしまう可能性があるので、放流してあげましょう。

持ち帰るときのポイント

テナガエビは、意外と環境の変化に弱いエビです。バケツに入れて1時間ほど経つと何匹か死んでいることも。

汚れた水の中に生息しているエビなので、持ち帰り用にカルキ抜きした水とエアー(ブグブク)を準備すると、帰る時間とドロ抜きを兼ねられるのでベストでしょう。

以上、テナガエビ釣りを体験する上で、気になりそうなポイントをまとめてみました。

実際にボクも子どもとよく釣りにいくのですが、毎回とれるわけではなく、まったくとれないときもあります。

逆に大量にとれたときは、晩酌のアテとしての楽しみが増えます。(カラが刺さるので要注意)

捕れるときも捕れないときも家族の体験、思い出として楽しんでもらえれば幸いです。

ほんちゃん(本田正明)

地方生まれ、地方育ちの40代子育てフリーランス。都市計画の専門家ですが、地場企業や大学、自治体と公民学連携プロジェクトに携わっています。学生たちと農漁村での地域づくりやソーシャルビジネスを展開中。フィールドワーク大好き。福岡県糸島市在住。九州産業大学非常勤講師。

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