フリーランス

地域づくりフリーランスとして6ヶ月目の状況分析

こんにちは、ほんちゃん(@hmasa70)です。

地域でフリーランスという働き方を始めて6ヶ月経ち、だいぶ慣れてきました。

独立した当初は仕事が取れるのかとかなり心配したのですが、なんとかなるもの。

とはいえ、中長期的に仕事をどう開拓していくかは、まだまだ不安だらけです。

確定申告を終えて振り返る余裕もようやく出てきたので、今後の方向性を見据えるためにも、状況を分析しながら見直してみたいと思います。

これから地方でフリーランスや独立して働こうと考えている人は参考にしてください。

フリーランスという働き方

独立してからフリーランス同士のつながりもかなり増えてきました。

フリーランスは普段かなり孤独なので、相談できる仲間がいるのはとてもありがたいです。

共通の話題としてよく「向き不向きがあるよね」という話題が出ます。

整理してみると、以下の6つぐらいのポイントが浮かびました。

  1. 収入が不安定という危機意識をプラスにできる
  2. 営業や販路開拓が苦ではない
  3. 人付き合いやネットワークを大事にする
  4. 企画や提案などのアドバイスができる
  5. 新しいことに積極的に首を突っ込む 
  6. 会計、事務などの細かい作業が好き

もちろん、これに加えて自分の専門性や個性なども必要になります。

外注したり、チームを組めばできることもあります。

なので自分ができないこと、苦手なことを知った上で、お金を払ってでも他人の力を借りれることが意外と大事だったりします。

それと仲間で共通していたのは、こだわりを持った人が多いこと。

こだわりの強さが、その人の個性や仕事のクオリティにもにじみ出ている感じがしました。

地域での働き方

地域には、ボランティアで関わってほしいという要望は山ほどあります。

でも悲しいかな、時間を奪われる割には、ほとんど仕事につながりません。

ボクも講師やアドバイザーとして呼ばれますが、収入にはならないのが現実。

可処分時間を増やしたいのであれば、地域のことを活かして、外の人から稼ぐことが大事かなと。

外貨を稼ぐといえば、すぐに観光業を想像しがちですが、別に移住者向けの不動産業であったり、地域ネタを発信するブロガーでもいいわけです。

農家でもきちんと稼いでいる人のマーケットは都会だったりします。

自分の労働に見合う対価を払ってくれる人は、地域には本当に少ない。

マーケットの現実をもっと冷静に見つめるべきだというのが、フリーランスとして6ヶ月間働いてみた感想です。

コンサルタントの働き方

ボクは普段、コンサルティングをなりわいにしているので、そこにも触れておきます。

独立前は、自治体の都市計画などのプランニングをしていました。

行政は、地域では珍しく労働対価をきちんと払ってくれる顧客だったりします。

講師をしたり、集落などへのアドバイスは、プランニング業務のフロントとしてやっているわけです。

自治体職員もスタッフが足りなかったり、サラリーマン化しているので現場の声を知らなかったり……。

法律や事例に詳しい人達はいくらでもいるので、「現場への強さ」をウリにしています。

類似企業の半分のコストで2倍以上地域にコミットすれば仕事になると踏んだのですが、そこまで簡単ではありませんでした。

結果的には、狙ったマーケットとの正反対の都市部の企業から、地域住民とのコミュニケーションやマネジメントに関する仕事が来るという現実。

そういうこともあり、マーケットの現実を冷静に見つめた方がいいと思うわけです。

とはいえ、実績を積みながら、少しずつ地域のマーケットも開拓したいとは思っています。

ポジションの再確認

組織から飛び出して働いてみると、改めて自分の強みが見えました。

ありがたかったのは、民間企業にも価値を認めてもらえたこと。

民間と行政、個人と組織、地域と都市といった双方のロジックが分かる橋渡し役(コーディネーター)がまだまだ少ないのだなと感じました。

【自分の強み】

  • 地域コミュニティのマネジメント
  • 事務局運営ノウハウ(研究会など)
  • 自治体のプランニング
  • 地域人材のコーディネート
  • 大学、学生とのネットワーク

一方でまちづくり分野に進出する企業も増えてきています。

以前は行政のコンサルティング業務が多かったのですが、このごろは得意分野を活かしたコミュニティサービスが増えている感じです。

地域住民とコミュニケーションはクレームが多く、コストという意識でしたが、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)としての関心も高まっているようです。

とはいえ、行政に限らず民間企業でもマネジメントを担う人材は不足がち。

関わる余地はありそうなので、脅威ではなく機会としてとらえていきたいところです。

【機会】

  • 民間企業のまちづくり分野への進出
  • 組織のマネジメント人材の不足(中間層)
  • コミュニティへの関心の高まり

今後の働き方

ボクがキーワードとして考えているのは、「アライアンス」による「実業」です。

実業をベースにしたコンサルティングが一番信頼が高いと思うからです。

とはいえ、家族もいるのでリスク管理は大事です。

実業で長時間拘束されて、メインのを圧迫することは避けたいところ。

アライアンスにはお互いのノウハウ提供だけでなく、リスクヘッジの意味もあります。

今回見直しながら、自分の思考や目指す方向性の整理もできたので、定期的に振り返っていきたいと思います。

まだまだ、フリーランスとして働き始めたばかりですが、参考になれば幸いです。

ほんちゃん(本田正明)

地方生まれ、地方育ちの40代子育てフリーランス。都市計画の専門家ですが、地場企業や大学、自治体と公民学連携プロジェクトに携わっています。学生たちと農漁村での地域づくりやソーシャルビジネスを展開中。フィールドワーク大好き。福岡県糸島市在住。九州産業大学非常勤講師。

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