こんにちは、ほんちゃん(@hmasa70)です。
「地元の人と知り合いたいけど、どうしたらいいの?」
という話をよく聞きます。
移住して数年経った人でも地元との接点がない人も多いようです。
福吉で体験農園を実施した際、参加した4組が福吉への移住者で、農家と接点を持っていませんでした。
このことを通じても地元の農家と知り合いたいというニーズは少なくないようです。
一方で地域や農家は、「移住しても、いつ出ていってしまうかわからんけん、付き合いにくか」と思っていたり、両者の間ではまだまだ溝があるようです。
移住者側も地元の人と付き合うためには、相手への配慮やメリットを考えておくべきなのですが、そもそも知り合うきっかけが少ないようです。
そこで、地域の人たちと移住者が出会うための方法を4つ整理してみました。
まず1つ目は、人づてに紹介してもらいながら辿っていく方法です。
時間はかかりますが、そのプロセスでも知り合いも増えるメリットがあります。
私の場合、仕事で行政職員と知り合いになることが多いので、そこから紹介してもらったりします。
ただ、行政の協力を得ずに自力で事業や経営を成功された方などの中には、行政のことをあまりよく思っていない人たちもいます。
信頼関係を築きたければ、誰から紹介してもらって訪ねるかも重要なファクターです。
入り方を間違わないようにするためには、地域の人間関係に目利きができる知り合いがいると助かります。
最初のうちは、地域の人間関係を俯瞰できませんが、これは付き合いの回数や経験を増やしていくしかないように思います。
2つ目は、地域の行事や体験農園などに参加してみる方法です。
体験農園などは参加費はかかりますが、農家さんとかなり親密になれます。
農家は実は畑の作り方をみて、
「あの人は几帳面ばい」とか「大雑把な性格しとる」などの性格判断をしています(ホント)
交流会などを通じて、近所の未耕作の畑を紹介してもらったりと相談ごともできます。
FBのイベントなども多いので、自分の興味あるテーマに参加し、そこから数珠つなぎに紹介してもらう手も。
ただ、イベントなどは移住者や外部の人が企画するケースが多く、地元の参加が少なかったりします。
友人で、広報誌のイベント紹介で「どんと焼き」を見つけ、飛び込みで参加し、地元の人たちと知り合ったケースもあります。
地元がどのようなテーマや媒体を使うのか、アンテナを伸ばしておくことも必要です。
3つ目は、自らサロンやゼミなどの集まりを立ち上げ、地域の人を集める方法です。
私が糸島に移り住んだ当初、会社と自宅の往復ばかりで、まったく地域との接点がありませんでした。
駅前のイタリアンレストランのマスターとたまたま意気投合し、開店前の1時間をサロンとして利用させてもらったことがあります。
糸島で活躍する人達とトークするサロンで、当時は地元に知り合いが少なかったので、人が集まらないこともしばしばでした。
でも地道に続けると、仲間も増えて20〜30人集まるようになります。
九州大学の学生たちと地元のつながりをつくる目的で、サロンを行ったこともありました。
事務局をすると参加者の全員とつながり、信頼関係を深めることができます。
私の空き家や体験農園のブロジェクトや活動の多くはこうしたサロンのつながりから生まれています。
まさに地域活動の原点です。
地域に根を張って活動したいのてあれば、ぜひ自らサロンを立ち上げることをオススメします。
4つ目は、まさに飛び込み営業です。私はこのやり方は正直苦手です(笑)
なんとか飛び込んで話をさせてもらったとしても、なかなか仲良くはなれません。
ただ、普段づきあいでは生まれない突然変異型の仲間を開拓できます。
友人でこの飛び込みの達人がいます。
つい先日も、道路沿いの厩舎(うまや)を見つけ、
「こんなところで馬がかえるの?」
と綿毛のように軽く飛び込んでいき、すぐに仲良くなっていました。
さっそく乗馬の免許取得を始めていて、全面的にバックアップしてもらっています。
相手の懐に飛び込めて、短期間が信頼関係を築ける稀有な人が使える方法です。
以上のように、地域の人や農家と出会う方法はいろいろあります。
ただ冒頭にも書いたように、相手へのメリットを意識してせず、地域の人から「テイク」ばかりだと、関係は長続きしません。
繁忙期に農作業を手伝ったりすると、農家のリアルな生活がわかったり、急速に仲良くなれたりします。
「出会う」ことはわりと簡単に出来ますが、そこから「仲良くなる」ためには移住者側も努力が必要です。
田舎に移住する場合は、集落とも長く付き合っていかないといけません。
お互いのよりよい関係づくりを心がけて、田舎暮らしを楽しんでください。