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田舎暮らしや移住に失敗しないための3ステップ

こんにちわ、ほんちゃん(@hmasa70)です。

地方への移住や田舎暮らしに憧れている人って多いですよね。

そういうボクも農業をしたくて糸島に移住したひとりです(いまだ実現できず)。

独身であれば身軽に移住もできますし、仕事もより好みしなければ田舎に住んでから見つけることも可能です。

しかし、家族や子どももいるとなかなか決断に踏み切れないもの。

子どもたちを自然に触れさせたいと思っても、家族に反対されるケースもあります。

そういうボクもヨメに反対されて就農を断念した人間です(笑)

できれば家族に反対されず、移住も成功させたいですよね?

そこで田舎暮らしや移住に失敗しないための3つのステップを整理してみました。

移住したい理由(わけ)は?

まず最初にすべきことは、田舎暮らしや移住したいという理由(わけ)の確認です。

あなたはなぜ移住したいのでしょう?

  • 都会で仕事に疲れた
  • 自然豊かな環境に住みたい
  • 物価が安い
  • 古民家をオシャレに改装したい
  • 子どもにいろいろ経験させたい
  • 農業をしたい、野菜をつくりたい……etc
理由はいろいろあると思います。

そこで、もう一歩掘り下げて考えてほしいのが、あなたが移住や田舎暮らしを考え始めたきっかけです。

ボクの場合、少年時代に親の仕事で転勤ばかりしていたこと、実家が解体されて帰る場所がなくなったこと、こどもに故郷をつくりたいと思ったことが移住のきっかけです。

「思い」だけで実現できるとは限りませんが、少なくとも思いがない人には移住は難しいでしょう。

これまで移住した方々を何人もみてきましたが、テレビや雑誌でみた景色やイメージの良さだけに憧れてきた人は、途中で都市に戻る人が多いです。

美しい風景も住み始めると見慣れた景色になるというのは田舎ぐらしあるあるです。

綺麗な海に憧れて移住したのに住んでから一度もみていない、なんて話もよく聞きます。

田舎への憧れが本当に自分の意思なのか、メディアの影響による一過性のものではないか?

家族や子どもたちの意見も踏まえながら、もう一度考えてみてはどうでしょうか。

移住しないとできないことか?

移住したい理由(わけ)を確認して、それでも気持ちが変わらなかったあなた。

「それって移住しないと実現できないことなの?」

ということを次に考えていただきたい。

こいつ、ほんとは移住させたくないんじゃないだろうか、と怪しんでいます?

いやいや逆に移住に失敗してもらって、回転してもらう方が不動産屋的には儲かります(ボクは不動産業をしていませんが)。

田舎暮らしや移住にはそれくらい失敗する人が多いです。

引っ越しや住居の取得費用もバカになりません。

田舎では賃貸物件などはめったに出ないので、中古住宅を購入するケースも多いです。

そうなると、もはや人生の一大決断。

それならば事前準備に手前をかけても、かけすぎることはないと思います。

ボクがいいたいことは、別に移住しないでも大概のことはできるのは?ということ。

子どもたちを自然に触れさせたいというニーズはけっこう聞きます。

ボクも実際に子どもたちをいろんなところに連れていっています。

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でも、これって毎週できることではないですよね?

ボクの場合だと、せいぜい月1回程度が限界です。

たしかに糸島に住んだことで、朝早く子どもたちと自転車でテナガエビ釣りにいったり、農家と仲良くなって新鮮な野菜をおすそ分けしてもらったりということはあります。

むしろそれって、田舎に知り合いさえいれば通いでもできるぞと思うようになりました。

移住すれば、勝手に農家と知り合えると勘違いしている人はけっこう多いようです。

そんなことはまったくなく、移住して10年経っても農家の知り合いがいない人なんて山ほどいます。

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むしろ、都市部に住んで田舎に通う方がいろんな地域に行きやすいしというメリットもあったり。

最近はSNSをやっている農家も増えているので、FBのイベントなどもけっこうあります。

移住しなくても、地方のイベントで満足できるのであれば、それに越したことはありません。

プレ体験をしてみる

いやいや、イベントなんかじゃ満足できないよ、というあなた。

そうですか、そんなに移住したいですか。

それでもまだもう一段階、ステップを踏んでみてください。

田舎暮らしや移住をする前に、ぜひプレ体験をオススメします。

畑などに興味があれば、体験農園などで農家に野菜づくりを教えてもらうのも手です。

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ボクも体験農園の運営を手伝っていますが、農家は畑のつくりかたで、人格判断をしています。

畑を丁寧に管理する人は、「できる人」として農家の印象もよくなったり。

頻繁に畑に通うことで、素敵に見えた場所も虫が気になったり、夏の暑さや雑草との格闘に疲れたりして、挫折することもあります。

巨大なムカデやススメバチ、ヘビなんかもしょっちゅう出てきます。

あなただけでなく、家族も含めた田舎との相性チェックをしておくといいでしょう。

最近では、空き家を活用して1ヶ月のお試し居住を受け入れている自治体もけっこうあります。

そうしたプログラムがなければ、古民家を使ったゲストハウスに泊まってみたり、少しでも住みたい地域の空気感を感じてみることをオススメします。

ボクもさまざまな集落とお付き合いがありますが、集落によって個性が違います。

外部の人をすぐに受け入れてくれるオープンなところもあれば、閉鎖的なところもあります。

知り合いで移住した後、すぐに近所の人がきて、区の入会金10万円を請求されたケースも。

断ったらまったく相手にされなくなって、未だに区との関係は改善されていません。

いきなり10万円を請求するのも乱暴ですが、郷に入っては郷に従えという考えの集落もまだまだあります。

プレ体験を通じて、農家の個性をみたり、集落のしきたりなどの情報収集をしておけば、トラブルの回避にも役立つはずです。

さいごに

せっかく田舎暮らしに憧れているのに、思いが冷めるような話ばかりですいませんでした。

田舎は本当に人が減っていて、喉から手が出るほど移住してきてほしい、それは事実です。

ですが、せっかく来たのに出ていってしまうの繰り返しでは、集落の人も付き合いきれません。

移住者にとっても集落にとっても幸せになるような移住をしてほしいというのがボクの願いです。

そのためには、時間をかけて集落とお見合いをするような期間を設けることが必要なのですが、なかなかそこまではできません。

メディアの情報は、表面的な田舎の良さやイメージが先行していて、なかなか実情が伝わりません。

この記事を通じて、暮らしや移住に憧れる人に少しでもお役に立てれば幸いです。

ほんちゃん(本田正明)

地方生まれ、地方育ちの40代子育てフリーランス。都市計画の専門家ですが、地場企業や大学、自治体と公民学連携プロジェクトに携わっています。学生たちと農漁村での地域づくりやソーシャルビジネスを展開中。フィールドワーク大好き。福岡県糸島市在住。九州産業大学非常勤講師。

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