どうも、ほんちゃんです。
行橋市の水産物マーケティングのお手伝いでヒアリングをしていると、北九州市や行橋市の人は、子どもの頃のマテ貝掘り体験を懐かしく語ります。
よく聞きくと、豊前海方面では潮干狩りといえばアサリよりもマテ貝の方がメジャーなのだとか。
一方で福岡市方面の人はマテ貝をほとんど知りません。
福岡県って玄界灘、有明海、豊前海の3つの海に面していて、それぞれで食文化も違います。
マテ貝掘りのことをまったく知らなかったので一度行ってみたいなと思っていました。
うみてらすの取材でもお世話になった石谷さんに相談すると、「一緒に行きましょうか」という話!
家族も誘って、さっそくマテ貝掘りに行ってきました。
貝を掘るのに"塩”がいる!?
訪れたのは、行橋市の白石海岸。
大潮だったので、すでに多くの人がマテ貝掘りを始めていました。
石谷さんから事前に、
「ドレッシングなんかの容器とクワとスコップを準備しといてくださいね」
といわれたものの、正直、なんでドレッシングの容器がいんの??って感じでした。
実はマテ貝の穴は1mぐらい深く、直にとるのはまず困難。
塩分濃度に敏感で、急激な変化で飛び出す性質を利用して、穴に塩を入れるんだとか。
何も知らずに訪れると、一匹も取れずに帰るハメになるところでした。
貝掘りというより貝抜き
まったくの初心者なので、まずマテ貝掘りの手順を習います。
- クワやスコップで、砂の表面を削る(はつる)
- 見えたアナに塩を振る
- 出てきたマテ貝を引っこ抜く
というシンプルなもの。
でもやってみると意外と難しい!
いつ出てくるか、分からないし、出てこないヤツもいます。
せっかくつかんでも、先っぽだけちぎって逃げるヤツもいます。
殻も柔らかいので、気をつけないと潰しかねません。
なんだかモグラたたきゲームのような感覚です。
子どもだけでなく、40過ぎのおっさんもハマりまくりでした。
無心で4時間も掘りまくる
しかし、毎週のように取っている人がいるためか、なかなか穴が見つからず、貝がいても小さなサイズばかりです。
「沖の方が手付かずなので、大きなサイズがいますよ」
と石谷さんたちのグループはどんどん沖に移転していきました。
自分たちは量を求めていないのと疲れもあり、移動せずに掘りました。
それでも気がつけば17時!
13時から始めて4時間も無心で掘りつづけていました。
子どもたちはさすがに最後はきつそうでしたが、それでも相当楽しかったようです。
帰りの車の中で聞いた「また行きたい!」という言葉が何よりうれしかったです。
余談ですが、アサリによく似た貝もけっこうとれます。
最初アサリも取れてラッキーと思っていたのですが、石谷さんによると、
「シオフキって貝ですよ。旨いんですが、なかなか砂を吐かないですよ」
「一度湯がいてむき身にして、砂を取らないといけないのでかなり面倒なんです」
とのこと。なので地元の人はほとんど食べないそう。
せっかく採ったんですが、その話を聞いて持って帰るのをあきらめました……。
追伸
後日、持って帰って食べたら、美味しかったです。
ただ、砂取りはかなり手間がかかりましたが……。
味はたんぱくでアサリに似ている
さてマテ貝は自宅に持ち帰り、さっそく食べてみました。
いろいろと調べた結果、バターで炒めることに。(ヨメの好みでバター醤油に)
アサリに似てタンパクな味でおいしい!
独特の風味があると聞いたけど、お酒とニンニクを効かせたので、ほとんど感じませんでした。
子どもも喜んで完食していました。
ただボクは体調が悪くて、お酒と合わせて楽しめなかったのが残念でなりませぬ……
3月から6月頃までがシーズンなので、なんとかリベンジしたいと思います。
興味を持った人はぜひ行ってみてください!