フリーランス

なぜ地域フリーランスになる道を選んだのか

こんにちは、ほんちゃん(@hmasa70)です。

田舎で地域づくりコンサルタントやコミュニティマネジメントをフリーランスでお手伝いしています。

地域づくりの原点になった書籍とよく受ける質問

2018年4月1日

これまでボクは、20年近く会社員として地域づくりの仕事に関わってきました。とはいえ、デスクワークの仕事も多く、地域に通うのも限界があります。

週末の時間をやりくりしながら通っていましたが、小学生と幼稚園の子もいるので家族との時間も必要です。

将来を見据え、どのような働き方がよいかをヨメにも相談しながら、数年間悩みつづけました(知り合いには辞めるサギといわれた)。

その結論がフリーランス(個人事業主)になって働くことでした。とはいえ、まだまだ始めたばかりで不安だらけです。すぐにでも収入がなくなり、路頭に迷うかもしれません。

迷ったとき、悩んだときに原点に立ち返れるよう、独立に至った敬意と決意を書き留めておきたいと思います。

なぜ独立してフリーランスの道を選んだのか

ボクが勤めていた会社は、社員の裁量権があり、なんでも自由にさせてくれる会社です。内情を知る人には「辞めなくて地域に通うのはボランティアでもいいじゃん」という人もいました。

ほんと、そのとおりかもしれません。

ボクが独立を決断するまで時間がかかったのも、勤めながら地域に関わることができたからです。会社には感謝してもしきれません。

でも、限界を感じていたのも事実。

ボクの仕事スタイルとして、業務で関わる地域にどっぷりと入り込みます。そうして地元の人たちと付き合わないと本音が聞けないし、行動をともにしてくれないからです。

そうして信頼関係を築いても、業務が終われば通う機会も減って疎遠になります。週末を使って継続的に通っていますが、あくまで応援という立場。

自分が立ち上げを手伝ったプロジェクトに関わり続けたいという思いは日に日に強くなりました。

地域と長く関わるためには、事業を興すことが必要だと思い始めたのもそのころです。

稼ぎを生み出さないと地域に関わり続けられません。事業を通じて地元に新しいシゴトを生み出したい。

事業をするなら、週末だけの中途半端な関わり方はできないので独立しようというのがボクの結論でした。

フリーランスになるにあたり、自分の気持ちを整理すると以下の通りです。

  • 地域に深く関わりながら仕事をしたい
  • 地域の人たちと事業を興したい
  • 平日も地域に関われるようにしたい
  • クリエイティブな仕事をしたい
  • 自分をもっと成長させたい
  • 定年なく働きたい
後半の3つは、自分のシゴトのモチベーションです。40歳を過ぎて守りに入るのではなく、攻めていきたい。

もともと石橋を叩いて渡るような性格ですが、フリーランスになることは長期的にはリスクヘッジだと思っています。

とはいえ、こんな決断が許されるのも、陰で支えてくれる家族のおかげです。

「地域コミュニティ」という自分の強みに気付く

フリーランスになろうと決めたのは2017年の暮。ボクは意思が弱いので、逃げれないように年賀状で、身近な人達に独立宣言をしました。

送った後に後悔したり自信をなくしたりもしましたが……(笑)

また、お会いした方々には、直接報告させてもらったのですが、意外だったのは応援してくれる人が多かったこと。

すでにフリーランスの人からの応援はわかるのですが、企業の人からもかなり応援してもらい、具体的な仕事の相談もさっそくいくつかいただきました。

会社という看板ではなく、個人としてもお付き合いしてくれる方々がいて本当にありがたかったです。

そのときに改めて気づかせてもらったのは、自治体のコンサルティング業務以外の自分の価値

民間企業からみて、地域と付き合い方やコミュケーション方法にも価値があることを教えてもらいました。

一歩踏み出すことで、初めて気付かされることも多く、常に学ばさせてもらっています。

古民家での民泊事業に挫折

そもそも、独立して最初に行おうと思っていたのは古民家での民泊事業です。

糸島市で空き家の運営を手伝っている「きしはま邸」で実施しようと準備を行っていました。

糸島の空き家(古民家)再生プロジェクト(準備編)

2015年11月25日

糸島の空き家(古民家)再生プロジェクトその2(開発許可編)

2016年2月23日

糸島の空き家(古民家)再生プロジェクトその3(活用編)

2017年1月13日

清掃などを手伝ってくれる地元の人などは手配できていたのですが、古い家だけに改修費や民泊の準備費に思いのほかお金がかかります。

  • 年間180日の稼働では、2年間で改修費を償還できないこと
  • トラブル対応をするにはボクの居住地が遠すぎること(車で約15分)
  • 地域との信頼関係に無理が生じる可能性があること

こうした理由を踏まえ、民泊事業を行うことを断念しました。

そのかわり、改修にお金をかけない分、田舎や古民家の不便を楽しむことをしよう、身の丈でできることをやろうと発想を転換することにしました。

現在は九州大学の建築学部の学生たちと一緒に、きしはま邸を使ったプロジェクトを準備しています。

活動の拠点として、自分も楽しみながら、古民家を維持していければと思っています。

会社との業務の継続

独立するといっても、勤めていた会社から完全に離れるわけではなく、しばらくの間は業務のお手伝いを継続する予定です。

会社でしか受けられない業務もありますし、ありがたいことに仕事の依頼もあります。

自ら始める事業や業務で自立するまでの準備期間として支えてもらっています。本当にありがたいことです。

ボクらのようなコンサルティングは、中身が見えにくい仕事です。

レポートなどのアウトプットはありますが、そこに至るプロセスをどうコーディネートできるかが重要です。

これまで仕事を一緒にした人にしか、本当の意味での価値を分かってもらえません。

お付き合いいただいた方々との縁を大切にしながら、少しづつ仕事の幅を広げていければと思っています。

これから地域に関わることで、困ったこと、悩みごとがありましたら、相談していただけるとありがたいです。

ほんちゃん(本田正明)

地方生まれ、地方育ちの40代子育てフリーランス。都市計画の専門家ですが、地場企業や大学、自治体と公民学連携プロジェクトに携わっています。学生たちと農漁村での地域づくりやソーシャルビジネスを展開中。フィールドワーク大好き。福岡県糸島市在住。九州産業大学非常勤講師。

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