人見知りで営業ベタな地域フリーランスの生き残り戦略

背振の山並みを南に眺めた糸島の田んぼ フリーランス

こんにちは、ほんちゃん (@hmasa70) です。

サラリーマンから地域づくりのフリーランスになって早2年。

企業や大学との連携プロジェクトを手伝いながら、なんとか生活しています。

とはいえ、ボクは営業が大の苦手。

初対面の事務所に飛び込み営業なんて絶対できません。

とはいえ個人事業主は、自分で仕事をつくらないと食べていけません。

人付き合いが苦手な人間なりに実践してきたこと、これから取り組もうとしていることをご紹介します。

自分の価値は相手が決める

独立して、割と早い段階で気付かされたことがあります。

それは「自分の価値って、相手が決める」ということ。

ボクはもともと都市計画やまちづくりの専門家です。

自治体向けのコンサルティングを行っていたので、最初は自治体を顧客に想定していました。

でも独立して気がついたのは、民間事業者や大学にも同じようなニーズがあるということ。

鉄道やエネルギー系の地場企業がまちづくり部署を設けたり、大学に「地方創生」関連の学部なども増えています。

しかし、そうした部署に配置された人でも地域づくりやまちづくりの経験がなかったり。

「集落の意思決定がどう決まるかわからない」「コミュニティとどう関わればいいか」という相談をかなり受けました。

専門的知識そのものよりも、地域との関わり方だったり、フィールドワークなどに需要があったわけです。

またスリム化した企業も多く、人材育成を行うマネージャーなどの中間人材も不足しているようでした。

コーチングを行う様子

自分を評価してもらう環境をつくる

自分の強みやノウハウの棚卸しも大事ですが、他人からの評価ほど貴重なものはありません。

それがそのまま市場(マーケット)の評価だからです。

ただ一緒に仕事をした人でないとなかなかフィードバックをもらえないもの。

どうにかまったく自分を知らない人にも知ってもらう方法がないか、と考えて始めたのがこのブログでした。

会社員時代もレポートを提出したり、機関誌に原稿を書いていたので、書くことはわりと得意分野。

自ら営業しなくても、相手が勝手に調べてアクセスしてくれます。

自分の思考を整理したり、取材したり調べたことをデータベースとしても活用できるので続けています。

とはいえせっかく記事を書いても、多くの人に目に触れてもらわないと意味がありません。

SEOなども意識しながら、コツコツ記事を積み重ねています。(まだ月に1000人程度とごく少数ですが……)

大学で非常勤講師をさせてもらっていますが、それもブログの記事がきっかけ。

「学生にフィールドワークを体験させたい」という相談からつながったものです。

古民家再生に取り組む個人や不動産会社から問い合わせを受けたこともあります。

ただ、すべてが仕事につながるわけではありません。

手間ばかり取られる相談もたまにあったりします。

それでもそうした相談や問い合わせを通じて、自分の需要や価値に気づかせてもらえるので、ありがたいと思っています。

集落の長老からしめ縄づくりを習う学生たち

仕事そのものが最大の営業

とはいえ、ブログからの新規開拓がそんなに多いわけではありません。

企業案件などは会社員時代からのつながりであったり紹介が多いので、簡単には広がらないなというのが正直なところ。

なんとか継続できているのは、「仕事そのものが営業」をしてくれているからです。

契約以上のパフォーマンスやクオリティを出すことを常に意識しています。

納期を前倒ししたり、自分が思いつくサービスやマネジメントは惜しみなく提供する。

地道なことをコツコツやっていると、仕事相手がボクの営業マンになってくれます。

実際に昨年は、企業のある担当者が隣の部署にも紹介してくれて、3チームの仕事を手伝うことになりました。

自分のノウハウを切り売りするのではなく、 パートナーとして関われるように、自ら仕事を設計していくことも大事です。

受け身的に与えられたことをこなすのではなく、業務の全体像を見据えて必要なことは業務の範囲外でも提案したり。

自分の顧客より、さらにその先の「顧客の顧客」を意識できるか、というのが非常に重要になると思います。

営業よりまず小さな事業の実践を

地域おこし協力隊などで、地域に関わる人からも相談をよく受けます。

話を聞いていると、仕事や営業以前にビジネスや事業の経験が不足しているのではないかなと感じることもあります。

企業などから業務を受注したいといわれても、 実績や信頼関係がない人には発注したいと思わないからです。

ボクが勧めているのは、小さくてもいいので自分で事業を始めてみること。

3年ぐらいは収入源があるわけなので、リスクは少なく複業的に始められます。

自分がやるので、制約はなにもありません。

自分のペースで取り組め、事業のイロハが分かる上に、軌道に乗れば新しい収入源になります。

面白い事業であれば、事業自体がアイコンになり、メディアや仲間が集まることも。

デザインであったり、専門性などの武器が乏しいと感じる人は、事業の実践を通じて、経験や信頼関係が築けます。

その結果として、企業から仕事の相談が来るかもしれません。

ただ体験観光に取り組んだ結果、集客に苦労して儲からず、疲弊して止めてしまったという失敗談もよく聞きます。

労働集約的な事業では、プロモーションがボトルネックだったり。

事業そのものの選択は大事な要素なんですが、事業計画の立て方などを含めて相談が多いので、別の機会にブログに書きたいと思います。

地域で事業に取り組む仲間を増やしたい

ボクも2019年から学生たちとかき氷屋台を始めたり、地域での小さな事業に取り組んでいます。

学生たち建築学部の学生で、事業はまったく未経験でした。

元区長など地元の人が訪れてくれるかき氷屋台

コミュニティビジネスとしてのかき氷屋台の実践

2019年8月8日

最初は、学生も自分たちで事業計画を立てたり、お金を出資したり、営業することに難しさを感じていたようです。

でも結果的にちゃんと事業を回すことができました。

ボクも仲間たちと一緒に事業計画やプロデュースなど、事業運営を側面的に支援できたことは自信になりました。

学生たちがそのまま地域に定着するわけではありませんが、経験はどこかで必ず生きてはずです。

人に与えられることを求めたり待つのではなく、自ら行動を起こす。

ボクも一緒にリスクを負いながら、地域で事業に取り組む仲間をこれからも増やしていきたいと思います。