地元食材を使った料理教室で地域交流

地域交流・体験

大木町の食材を使った料理教室の開催

5月12日に九州芸文館で大木町産の食材を使った「輝ちゃんの新鮮野菜料理教室」を実施しました。

今回の講座は、来年3月に大木町に開館予定の地域創業・交流支援センター(仮称)についての意見交換会も兼ねています。

大木町には、特色である「農と食」を新たな切り口で、地元と都市住民をつなぎたいという思いがあります。

料理教室はすでに事業候補に挙がっているのですが、まだ建物がないことから、まずは九州芸文館の人気講座を体験してみようということで、交流センターのスタッフになるプロジェクトマネージャーたちと一緒に企画しました。

大木町の農と食に関わる方々を中心に呼びかけ、キノコ・ヒシ・アスパラ農家や加工品づくりをしている方、飲食店、酒屋などから20人近くが参加してくれました。

まず役場から大木町の取り組みの紹介

朝どりの新鮮野菜・食材を使う

講師をしていただいた“輝ちゃん”こと貝田輝子さんはトマト農家であり、野菜ソムリエProでもあります。

ほとんどの食材の生産者が知り合いで、前日または当日に仕入れたものばかりです。

農家と野菜ソムリエProならではのこだわりを感じました。

レシピは、トマトのケークサレ(甘くないパウンドケーキ)、大麦とトマトのチキン煮込み、アスパラちくわのペペロンチーノ炒め、高菜と豚ひき肉のスープ春雨、大麦粉のチヂミ、イチゴヨーグルトプリンの6品。

そのうち仕込みが必要なチキン煮込みとプリンを除いた4品をつくりました。

はじめに貝田さんに料理の手本をみせていただいたのですが、笑いを散りばめながら、野菜の保存方法や美味しさの引き出し方などの話もあり、さすが人気講座の講師だと思いました。

お手伝いスタッフが3人協力しており、料理教室のスムーズな進行には、こうした裏方の存在が欠かせないことも感じました。

料理の見本づくりをする貝田さん

自宅の調味料で手軽に作れる料理がコンセプト

料理は4つのグループに分かれて作ったのですが、料理に慣れている方が多く、手際よく作業が進みます。

自宅にある調味料で、手軽に作れることをコンセプトとしているので、すぐに実践できるものばかりでした。

アスパラちくわのペペロンチーノ炒めは、私も家でぜひつくってみたいと思う一品でした。

にぎやかな雰囲気の中、おしゃべりしながら料理をつくるので、気がつけば、料理を食べる前から各班のメンバーと仲良くなり、料理が早くできた班から、さっそく名刺交換が行われていました。

手軽に作れるアスパラちくわのペペロンチーノ炒め


料理づくりを通じて交流が進みました

交流センターについて多彩なアイディアをもらう

昼食後は、交流センターについての意見交換です。

私の班では、「農家も都市の人も一緒に語れる井戸端を再現したい」「産地ならではの野菜の使い方など学べる場にしたい」といった積極的な意見が出ました。

でも、「気軽にいける、行きやすい雰囲気をつくらないといけない。目的がなくてもいける場所にしないと」ということで、「日替わりカフェ」など、地元の人たちで交代してやれば負担も少なく、ふらりと寄りたくなるのではという話が出ました。

さらには、「しめ縄づくりや川祭りの飾りなどを学ぶ場があるといい」「フナ釣りだったり、ひぼかしの作り方も学べる」「地元にある食を伝えないと、子どもたちに懐かしいという味の記憶が残らない」という地域文化の継承についての話も出ていました。

お年寄りが元気なうちに若い人たちにつながないと間に合わないかもしれないという危機感も滲んでいました。

他の班でも、似たような問題意識が共有されていました。

交流センターの方向性は、市民感覚と当初内部で考えていたものはあまりずれていないことを確認できて、少しほっとしました。

また参加者の中からは、日替わりカフェも週1日だったらできるかもしれないという意見や、プロジェクトマネージャーに加工品づくりやデザインも手伝ってほしいという話も出て、プロジェクトチームのお披露目と業務開拓にもつながる場になりました。

積極的な方々が多く、今後も協力していただけそうで、大変心強く思いました。

今後もこうした機会を多くつくり、開館前から交流センターのファンづくりを行っていければと思います。

第2部の意見交換では施設利用のアイディアが多数